Inter BEE 2022 幕張メッセ:11月16日(水)~18日(金) オンライン:12月23日(金)まで

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Special 2023.03.14 UP

11月の盛り上がりを予感!Inter BEE 2023 開催概要説明会/業界動向セミナー、約250名の参加で盛況!

境 治 Inter BEE 編集部

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3月8日(水)14時より新丸ビル・コンファレンススクエアで、Inter BEE 2023の開催概要説明会が行われた。同時に著名講師陣による業界動向セミナーも行われたことにもより、会場はほぼ満席。約60名の出展検討者が集まり賑わった。またオンラインでの参加は約190名で、合計約250名が来場した。説明会の模様は業界動向セミナーとともに4月14日までアーカイブ配信もされる。出展を検討する際には参考にしてもらえるだろう。

2つの部門名の変更と、特別企画の再編が今年の目玉

説明会ではまず、一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会・菊嶋隆史氏により開催概要が説明された。Inter BEE出展のメリットとして菊嶋氏は「多様なプロフェッショナルユーザーの来場」を挙げた。あらゆるメディアとエンターテインメントに携わるプロたちが集まる場は他にないと言っていいだろう。そうした質の高い来場者に直接製品やサービスをアピールできる貴重な機会がInter BEE最大のメリットだ。さらに今年の改良ポイントとして、当マガジンでもすでに解説したように、2つの部門名を変更したこと、特別企画を再編成したこと、オンライン出展の機能拡張についても説明がなされた。(その内容は3月1日の記事を参照されたい)

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業界に漂う危機感はテクノロジーで解決!貴重な業界動向セミナー

またその後行われた業界動向セミナーは以下の3つのプログラム。
■業界動向セミナー プログラム
「映像コンテンツのノンリニア化が放送に与える影響」 江口靖二氏(合同会社江口靖二事務所 デジタルメディアコンサルタント)
「AI/XR/Neurotechが拡張するメディアの未来」 西村真里子氏(株式会社HEART CATCH 代表取締役)
「ライブエンターテインメント産業の動向」満永次美氏(株式会社ボーテ 代表取締役)

江口氏は斬新なアプリケーションをいくつか紹介したが、例えば「mocopi」はモーションキャプチャー映像をスマホで制作できる。たった6つのボタンで人の動きをキャプチャーすれば、あとはAIで人間の動きを補ってモーションキャプチャーを完成させる。こうした新技術の登場で映像コンテンツに高画質化とは別方向の変化が起きていると江口氏は語った。
西村氏は世界中の展示会やコンベンションで新技術を体験し、登壇もしている。セミナーではメタバース空間と繋がるクルマ、個人の脳波を元にしたクリエイティブの可能性、AIによる音楽創造、ARを利用したメイクアップの研究やファッションの創造などの事例が紹介された。これらはすでに夢物語ではなく、実際に使われようとしているのが驚きだ。
ライブエンターテインメントに長らく携わってきた満永氏は、エンタメの現場がテクノロジーを知らないことを訴えた。コロナ禍でライブエンタメは大打撃を受けた。満永氏がプロデュースするEPITHYMiAは結成からわずか8ヶ月でライブステージは10回以下しかやってないのに、海外のヒットチャートを駆け登っているという。鍵になったのがTikTok。毎日ライブで配信しメンバー自身が4ヶ国語を駆使することであっという間にフォロワー40万を超えた。マスメディアに頼らなくてもアーティストが成長できる環境はできているが、そこにはVR/ARなどのテクノロジーが必須になっている。アーティスト自身も技術を理解し、活用することが今後の成長に必要だろう。Inter BEEの場がその接点になるはずだと述べた。

3人の講師の話に共通するのは、危機感だ。技術の活用でメディア業界も、コンテンツ業界も、アーティストも新たに成長できる。そのキャッチアップの場として、今年のInter BEEは重要なメディア総合イベントになりそうだ。

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大型ブースから、分野に合わせたリーズナブルな出展形式まで

最後に日本エレクトロニクスショー協会・小田佳代子氏から出展要領について丁寧な説明があった。どのコンベンションでも名のある企業による大きなブースが華を飾るが、Inter BEEではそうした大型展示以外にも様々な出展形式が用意されている。各部門での出展でもリーズナブルなスモールパッケージなどもあるほか、いくつもの特別企画で分野に合わせた出展も想定しているので、新規の出展者も検討しやすいだろう。詳しくは出展案内ページで解説されている。

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コロナに対しても、対応が緩和されつつあり、今年のInter BEEは2019年までの活況を取り戻しそうだ。これまでの出展者にとっては戻るチャンスであり、新規出展者にとっても成果を得やすい年になりそうだ。多くの皆さんの出展をお待ちしている。時代を先取りし、業界の再びの盛り上がりの波に乗ろう!

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